天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2022-09-25から1日間の記事一覧

知覚を詠むー暑さ・寒さ(2/3)

あつき日を幾日も吸ひてつゆ甘く葡萄の熟す深き夏かな 木下利玄 ひげのびし顔涙して寝るかたへ熱き体を汝も並ぶる 近藤芳美 ゆきづまりの空地に来り考えし暑き夕べとのみ記憶せり 岡部桂一郎 ながらふる妻吹く風の寒き夜にわが夫(せ)の君はひとりか寝(ぬ)ら…