天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2022-10-12から1日間の記事一覧

わが歌集・平成五年「上昇気流」

北海の怒涛逆巻く河口には鮭の大群寄せてひしめく うちつれて上昇気流に舞ふ鶴のやがて越えゆくヒマラヤの峰 鎌倉へ 七首 広重の絵に描かれしと碑に謳ふ花の盛りの松並木跡 鏑矢をすべて当てたる太鼓打つ返す馬上に射手の碧き目 駆け込みの寺の昔は忘れよと…