天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2022-10-17から1日間の記事一覧

わが歌集・平成九年「望遠鏡」

望遠鏡に真白きドームの立てる見ゆ雪積む富士の山頂の端 髪の毛の硫黄臭きを言ひ合ひて乙女ら立てり大湧谷に 悲しもよコバルトブルーの湖の底神楽を舞ひし村の沈める 釣り餌のさそひに耐へし魚たちの空気吸ふ音夜の川の面 北京好日 十四首 焼藷を並べて売れ…

わが歌集・平成九年「望遠鏡」

望遠鏡に真白きドームの立てる見ゆ雪積む富士の山頂の端 髪の毛の硫黄臭きを言ひ合ひて乙女ら立てり大湧谷に 悲しもよコバルトブルーの湖の底神楽を舞ひし村の沈める 釣り餌のさそひに耐へし魚たちの空気吸ふ音夜の川の面 北京好日 十四首 焼藷を並べて売れ…