天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2022-10-20から1日間の記事一覧

わが歌集・平成十二年「扉」

この山の抱ける熱き塊に湯は湧き出せり一の湯二の湯 水槽の底ひも壁も青ければアカクラゲの傘ますます赤き 手も肩も首なきもあり羅漢像廃仏毀釈に風化加はる 人のせてゆきし牛車は暁に服のみのせて帰り来しとふ 穴あまた開けたる幹に団栗に合ふ穴探すドング…