天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2022-11-17から1日間の記事一覧

わが句集・平成四年「獅子頭」

牡丹園傘さしたるが獅子頭 碧き目の流鏑馬の射手疾駆せり 水位計赤く点滅梅雨の川 夏の木の命の音よ聴診器 週末の畑仕事の西瓜冷ゆ 舎利殿は座禅道場蝉時雨 初物の梨むく皮の長からず 骨董の競りの声飛び蓮の実飛ぶ 指さすを見れば瓢箪青きかな 虫すだく夜道…