天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2022-11-19から1日間の記事一覧

わが句集・平成六年「化野」

濁流の吊橋渡る日傘かな 鮎掛けてたもに引抜く早瀬かな 彼岸花枯れて現はる鬼女の相 赤牛の人恋ふる秋草千里 コスモスや自閉の心を野に放て 月の道己が影追ふ少女かな 荒波やおでん屋台を囲みをり 青鷺の抜き足差し足潮溜り ふくろふの目つむりて聞く木々の…