天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2022-11-20から1日間の記事一覧

わが句集・平成七年「機関車」

公園の黒き機関車冬ざるる 水涸れや小便小僧のやるせなく 反射炉は江戸の昔よ稲雀 隕石や出雲の冬をつきぬけて 鶏頭の燃えたつ里に下山せり 腕組みて秋の夕陽の男かな 野仏や首にかけたる烏瓜 枯葉散る修道院の塀高き 狛犬の頬かむりしてむき合へり 林立の帆…