天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2022-11-25から1日間の記事一覧

わが句集・平成十二年「高射砲」

高射砲据ゑしとふ山笹子鳴く 隧道の暗き口開く山紅葉 木枯の北京の夜の白酒かな 笹鳴や神雷戦士碑の静寂 初鴨の足裏清しき水沫かな 校庭に白線引けり秋の暮 背丈越す芒のはざま星ひとつ コスモスの揺るるに暗さ見えにけり 藤袴合掌造を開け放ち 花すすき雲動…