天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2022-11-27から1日間の記事一覧

わが句集・平成十四年「からくり時計」

途切れたる鉄路の先の枯野かな 秋雨やからくり時計待てば鳴る 猿島に砲台ありき石蕗の花 秋風の鼻黒稲荷大明神 妹の髪にコスモス姉が挿し キュキュキュキュと白菜笑ふ小川かな 人形に別れ告げたり暮の秋 蟋蟀がぢつと見てゐるデスマスク 朝寒や母の手の甲頬…