天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2022-11-29から1日間の記事一覧

わが句集・平成十六年「雪螢」

大仏の背に開く窓や雪螢 落葉踏みめぐる前方後円墳 ラジオ点け鋏鳴らせり蜜柑山 里山にこぼれむばかり小鳥来る 雲が来る木の天辺の木守柿 大皿に木の葉がたまる蚤の市 宝物の風入れの日や笹子鳴く 名のみなる蛭ヶ小島や稲の波 修善寺は死への入口杜鵙草 山霧…