天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2022-11-30から1日間の記事一覧

わが句集・平成十七年「アライグマ」

ぎんなんを残らず拾ふ神明宮 山門に帽子忘れてしぐれけり 赤々と熟柿くづるる谷戸の雨 秋の日の大名行列うらがなし 石塊に魂一字菊香る 草むらに飛び込むつぶて笹子かな 臨済宗大本山のもみぢかな 撫で牛の石まろまろと落葉かな 椎茸のほだ木あたらし赤まん…