天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2022-12-02から1日間の記事一覧

わが句集・平成十九年「日の斑」

川沿ひに滝を目指せる紅葉かな 笹子啼く実朝政子墓の前 秋雨や大樹を小鳥棲みわけて 蟷螂の若きが泳ぐにはたづみ 秋風の釣果を競ふ魚拓かな 日の丸の風に散り交ふ銀杏かな 冬きたる広場に消防音楽隊 居眠るや電車の床の冬日差 里山の日の斑にひろふ木の実か…