天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2022-12-04から1日間の記事一覧

わが句集・平成二十一年「花芒」

蟷螂の幼きが斧ふりあぐる 秋風や「寂」一文字の谷戸の墓 釣れざればねころぶまでよ花芒 もみづりのはじまる富士の裾野かな 弟にライダーの面七五三 大寺の甍を濡らすもみぢかな 竹林に朝日射しくる焚火かな 小春日の卵はこび来円覚寺 目の澄める子を褒む老…