天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2022-12-10から1日間の記事一覧

わが句集・平成二十六年「団栗」

団栗の落下に怯む山路かな 天高しはるかに望む古戦場 電線を撓めて並ぶ稲雀 のり出して道に種吐く柘榴かな 泣きながら冬の橋くる勤め人 口に手にあまるめでたさ恵方巻 老犬が老人を牽く花の下 集まりてにこにこ笑ふすみれかな そのかみの村は湖底に山桜 飼ひ…