天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

新古今集の動物

シギ[注]

 新古今集の中に現れる動物を、全部ではないが、頻度の高い順にあげると次のようになる。
 全歌数は1978首あるが、うち222首に詠まれている。


   ほととぎす: 47
   雁(雁がね、初雁): 35
   鹿(さを鹿、雄鹿): 26
   鳥(山鳥、鴫、鳰、鳥立、水鳥、山鳥、遠山鳥、しなが鳥、
     をし、喚子鳥、ゆふつけ鳥): 23
   千鳥(浜千鳥): 17
   虫(松虫): 9
   鶯: 8


種類でみると、27種が現れる。角川文庫版・新古今和歌集上下 について調べた。一首だけ紹介しよう。鴫を詠んだ西行の次の歌はあまりに有名。

  こころなき身にもあはれはしられけり鴫立つ沢の秋の夕ぐれ


[注]右上の画像は、http://www.geocities.jp/youknow1957/mizube/hamashigi.htm
   から引用。