2008-02-08 木瓜(ぼけ)の花 中国原産バラ科の落葉低木。わが国には江戸中期に渡来したという。普通は、四月頃に花が咲き、俳句では春の季語になっている。「緋木瓜」「白木瓜」「更紗木瓜」などがあり、実は薬用になる。早咲き、四季咲きもあるが、寒中に咲くものを特に寒木瓜と呼び、これは冬の季語。 落日のふと寒木瓜の朱を点ず 加藤楸邨 大津絵の筆のつづきに寒の木瓜 伊藤敬子 妻亡くて十三日目と数へみる塵芥捨つる庭木瓜赤ければ 田谷 鋭 堕天使の歩む背後に言い知れぬ幸いとして赤き木瓜咲く 花山多佳子