天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

ベイブリッジ

横浜ベイブリッジ

 最新の橋を見るべく、横浜ベイブリッジに行った。午前9時50分、JR鶴見駅から市バス17系統に乗って「スカイウォーク前」で下車。スカイタワーに登ってプロムナードを歩いてスカイラウンジの間を往復した。
 この橋は、1989年に開通した長さ860mの斜張橋(吊り橋)で、本牧埠頭と大黒埠頭とを結ぶ。上層部は首都高速道路湾岸線、下層部は国道357号になっている。高度経済成長によって悪化した横浜市街の交通渋滞を解消するために建設された。横浜ベイブリッジの下を通過できない船があるらしい。例えば豪華客船クイーン・メリー2号。全長345m、ブリッジ部分の幅45m、高さ72m、総トン数15万トン。これよりも図体が大きい船は通過できない。


      うららかやベイブリッジの遊歩道


  うす雲の師走の空の下にありビル林立のウォーターフロント
  風なくて白き翼を休めたり海辺に立てる風力発電
  絶え間なく物資運べるトラックにベイブリッジは震へやまざり
  潮風に吹き晒されて二十年ベイブリッジの骨格あはれ
  ひたすらに見上ぐるばかり春秋を潮に晒せる橋脚の骨
  鋼線を斜めに張りて支へたりベイブリッジの白き鉄柱
  海の上に淑女のごとく身を伸ぶるベイブリッジの白美しき
  一リットル百三円のガソリンを話題にしたり市バスの座席