天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

エイ

江ノ島水族館にて

 エイ目板鰓魚類の総称。浅海から深海に広く分布する。大きなものになると全長が数mになる。アカエイ、ガンギエイ、シビレエイ、トビエイなどがいる。俳句では、赤エイが夏の季語で、エイは傍題。このエイでびっくりしたのは、JR横須賀駅前のヴェルニー公園を、米軍基地の潜水艦を向いに見て海沿いに歩いていた時、大きな黒いエイが泳いでいるのに出会ったことである。


      市にして赤えいの刺没日赤し    加藤楸邨
      水槽のエイは沈みて動かざる    大野雑草子


  水槽にエイ泳ぐとき春の日の杳き想いはひるがえりたり
                      早川志織