天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

大雄山の紅葉

道了尊にて

 紅葉の名所は、平日でも混み合っている。休日ともなれば、身動きもならぬ。例年なら、大山寺に行くのだが、NHKのニュースで紹介されたので、あきらめた。それで足柄の大雄山・道了尊に行ってきた。総門前の紅葉がみごとであった。


      紅葉ちる明神ガ岳の登山口
      山門の燈籠かげる紅葉かな
      大雄山紅葉の下の和合下駄


  七五三帰りの道の鶺鴒を幼に教ふ礼服の祖父
  狭霧たつ山川の瀬のせせらぎに沿ひてゆくなり大杉の道
  行く先を仰げば危ふし階段を足元見つめひたすら登る
  大杉の幹の片面朽ちたれど伸びむとすなり青き梢は

  
ちなみに、道了尊の横の丸太の森も奥に入るとすばらしい黄葉が見られる。今年はまだ行っていない。