むくげ
東アジア原産のアオイ科の落葉低木。五弁あるいは八重咲きの花の色には、白、紅紫、底紅(白に中心部が紅)などがある。木はちす、花木槿とも呼ぶ。
路のべに咲ける木槿にむかひあひ言葉なき花に聴く
おもひする 窪田章一郎
暑とならむ朝の枝に木はちすの一重の白き花濁りなし
野北和義
むらさきの木槿咲(ひら)けばまだ踏まぬ隣国の土
黒々と見ゆ 影山一男
木槿咲く門を曲がれと言はれしが先の門にも真盛りの花
木部眞代
咲き終えて花びら閉じる白木槿落ちゆくまでを祈るかたちに
梶山久美
雨の間のひかりのなかにかなしめる木槿(むくげ)は白き
朝鮮のはな 小池 光
過ぎゆくと木槿(むくげ)は花の濡れてをりきのふの坂の
道ののぼりに 小池 光
今日は「短歌人」の夏季集会。
6時間をいかに楽しむか。