天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

ぎんなんの季節

鎌倉荏柄神社にて

 大船からバスに乗って白山神社まで行き、そこから徒歩で鎌倉湖、覺園寺、荏柄神社、鶴ケ丘八幡宮、川喜多記念館 などをめぐった。寒くないので木枯しとは言わないのだろうが、十一月中旬の強風の中を歩いた。道々気を配って歩くと、新しい景色が出来ていることに驚く。今回は、平成二十二年一月に建立された蒲原有明旧居跡碑と鎌倉市川喜多映画記念館に気付いた。前者については、後日紹介する。後者は、二年くらい前までは、川喜多夫妻の旧邸宅として、特定の時期に公開されていた。一度見学したことがある。アラン・ドロンなどの有名俳優や監督などが多数宿泊した邸宅でもあった。それが川喜多映画記念館として新装開店とあいなった。休館日は月曜日、観覧料は大人300円。映画観覧料は、大人800円。連続講座は、毎回600円。例えば、11月13日の講座は、「小津監督と美食三昧」で、講師は、貴田 庄氏。
 各神社では、七五三詣でが見られた。


     遊行寺のぎんなん拾ふ夫婦かな
     朝夕にぎんなん拾ふ総本山
     松籟に枯葉ふぶくや覺園寺
     ぎんなんの踏み避け難し谷戸の道
     かはらけを厄割り石に七五三
     ぎんなんを信者に頒つ天神社
     大銀杏無きを惜しめり七五三
     鵙啼くや聞き耳立つる山畑