天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

花の湘南平

大磯湘南平にて

 所属する俳句結社「古志」四月号に、同人の一句として、「花」の題詠が載っているが、わが一句は次のもの。


     園児らをあそばす花の湘南平


これは過去の情景だが、掲載されたのを機に、また見に行ってきた。西側から入って湘南平を抜け、東の高麗山を通り、高来神社に降りた。高来神社参道の桜も満開であった。頻発する余震のことが頭を離れなかった。


     バスが来る鉄砲宿の花の下
     朝戸出の携帯電話を花に向け


  花咲きてのどかなる日を昼も夜も東日本の大地は震ふ
  その庭にしだれ桜の咲きたるにカーテン閉す朝光の家
  空に花地に諸葛菜咲き出でて季を告げたり地震列島
  季くれば花を咲かせる山桜大地の震ふこの年もまた