2011-12-15 鶏頭 ヒユ科の一年草。アジア熱帯地方が原産とされ、日本には古く中国を経由して渡来した。そこから韓藍と呼んだ。万葉集には四首に詠まれている。 鶏頭の澎湃として四十過ぐ 石田波郷 鶏頭にしばらく見ゆる雨の筋 伊藤通明 わが宿に韓藍蒔き生(おほ)し枯れぬれど懲りずてまたも 蒔かむとぞ思ふ 万葉集・山部赤人 びろうどの朱の花重き鶏頭に鑿ひぼきをり石切場より 初井しづ枝