天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

隕石

神奈川県立地球博物館にて

 惑星空間にある固体物質が燃え尽きないで惑星表面に達したもの。多数の破片になって落下する場合を隕石雨という。ニッケル、鉄、ケイ酸塩などの含有率により、鉄隕石、石鉄隕石石質隕石の3種に分類される。世界最大の隕石は、ナミビアに落下したもので最大直径が2.95m、重さ66tほどある。私が実際に見た日本の大きな隕石は、京都東山の麓の青龍寺の庭にあるもので、念仏石と呼ばれている。長さ1メートル、幅50センチほどの石で、打つとカーンと響く。
ほとんどの隕石の組成が地球に近いことと年代が約45億年という点から、地球と類似の起源を持つ太陽系物体と考えられている。


  隕石の飛ぶ夜もわれに夢あらず窓の扉(と)おろす
  ガラスはうすき         前川佐美雄


  うろくづの跳ぬる音よりひそかにて隕石水に墜つる
  夜あらむ             大西民子