2012-09-11 瓢箪(ひょうたん) 夕顔の変種。実は熟すと果皮が堅くなるので、果肉を出して乾燥させ、酒器にした。 俳句の季語は瓢(ふくべ)で秋のもの。瓢箪は傍題。他にひさご、千生り など多くある。 瓢箪の尻に集まる雨雫 棚山波朗 妻の持つ我が恋文や青瓢 小川軽舟 青天というもまれにてひょうたんが棚でゆらぐを見上げ時過ぐ 沖 ななも 瓢箪も糸瓜もぶらり帳尻の合わぬお尻をぶら下げている 石田比呂志 食べられぬ瓢箪も植うるわが畑をふふと笑へばふふと答へつ 築地正子 男女にて棲むあわれさは共どもに瓢箪に呑み込まるるごとし 阿木津 英