天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

太陽

ナショナル・フォトギャラリーより

 天の川銀河の中心から太陽までの距離は約2万5千光年もある。太陽はほぼ完全な球体であるが、地球型惑星や衛星などと異なり、はっきりした表面が存在しない。質量は地球の約33万倍。太陽系の質量の99.9%を占める。平均密度は水の1.4倍で、地球の5.5倍と比べ約1/4。
 和歌では、もっぱら「日」と言った。「入日」「夕日」など。


  ひさかたの天つみ空に照れる日の失せなむ日こそ吾が恋ひ
  止まめ             万葉集・作者未詳


  秋風は気色吹くだに悲しきにかき曇る日はいふかたぞなき
                      和泉式部
  病む地球 ささつてにがき裸木々 黄いろい太陽どろんと
  おちる                 加藤克己


  太陽のひかりをあびてもわたくしは まだくらやみに立ち
  つくすなり               高瀬一誌


  生まれこしことのうれしさ太陽に向かひて泳ぐひれ透けるまで
                      熊岡悠子
  越後平野おほひつくせる雪雲にアルミ貨ほどの太陽ひかる
                      田宮朋子


 画像は、ナショナル・ギャラリー(フォトギャラリー:太陽)から借用したもの。