天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

サクラソウ

大船フラワーセンターにて

 サクラソウ科の多年草で江戸時代から観賞用に栽培されてきた。自然には、北海道南部、本州、九州の川岸や高原の草地に生える。傍題にプリムラあり。


     乳児の瞳に形なすものさくら草  加藤知世子
     花びらにかくるる蕾桜草      倉田紘文


  鉢植の変種あまたのさくらさう見めでし父よ
  六十年前             岡 麓


  春日照る岡べの草にまじり咲くさくら草の花を
  ともしみにけり          松村英一


  花ちぢに咲けるさくら草の一鉢を雪ふる朝目にし
  ささげつ             醍醐志万子