天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

葱坊主

横浜市東俣野の田園にて

 ネギの花。球状の花を坊主頭に見立てていう。四月頃に中心から太い花茎を伸ばして頂きに細かい白い花の集まった球をつける。


     葱坊主子を憂ふればきりもなし  安住 敦
     一本の道のはじめの葱の花    鈴木節子


  ゆふ日てる向うのぼりの浜畑(はまばたけ)葱の坊主の
  立ちの寂しさ             古泉千樫


  葱坊主立ちて明るき葱畑大いなる春はいずこにか去る
                    岡部桂一郎
  葱の花しろじろと風に揺れあへり戻るほかなき道と
  なりつつ               大西民子


[追伸]明日から12日まで旅行に出かけます。13日からブログを更新します。