天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

イチローを詠む(1)

マリナーズ時代

 今年もMLBが始まって日本人選手たちの活躍に目が離せない。以前のことになるが、イチローマリナーズ時代の終りからヤンキースに移籍するあたりのことを短歌に詠んだ。10回に分けて、とびとびになるが、ご紹介してみたい。


  ヒット打つ毎に一たすICHIメーターセーフコフィールド
  右翼客席


  MLB唾吐く選手多ければ目のやりば無きテレビの画面
  イチローが積み重ねたる毎年の安打の数に呆然とせり
  ヘルメットあげてはにかむイチローの十年連続二百安打は
  イチローの逆転をよぶかっこ良さ元メジャーリーガーは腹立
  ててをり


  ケン・グリフィー・ジュニアを慕ひ成し遂げしMLBの大記録はや
  極小の宇宙に人生捧げたり鈴木一朗、野茂秀雄など
  栄光に包まれしこと無きわれが栄光の中の選手を称ふ
  横顔は古武士にも似るイチローが右翼に立てりマリナーズの守備
  外野手三人集まりたれどイチローのみ屈伸運動してをりさみし


(注)このブログで使用するイチローの画像は、NHKBSテレビ
   放映のビデオをデジカメで撮り、トリミングしたものか、WEB
   に掲載の使用自由とされる写真かである。概ね前者による。