天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

七夕

横浜市舞岡公園にて

 例年、平塚の七夕に出かけるのだが、あいにく今年は短歌人・横浜歌会と重なり行けなかった。
 七夕の行事は、幼稚園、小学校、老人ホームなどで毎年開催されている。行事といっても、色とりどりの短冊に願いや祈りあるいは俳句、短歌を書いて竹につるして飾りとし、茶菓子を食べる程度なのだが。七夕は秋の季語。


     夕かけて藍のときめく星迎へ    川崎展宏
     牽牛織女文字間違へてそよぎをり   同上
     屋根の上に星合ひの空寝に就く    同上


  争ひて別れし父が雛人形七夕人形我が子に送り来
                  樫井礼子
  七夕に母よデートをしませんか二歳で別れたかなしみ聽きます
                  布施隆三郎
  子の浴衣母の浴衣が対の柄夜の街並に七夕が鳴る
                  荻本清子