天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

そば

わが食卓より

タデ科一年草中央アジア東部の原産。食品の蕎麦は、江戸初期に朝鮮の僧侶・元珍が伝えたという。縁起の良い食品として、引越し蕎麦、年越し蕎麦という風習がある。


  手打ち蕎麦大盛りを食ひしづまりし心をはこび神楽坂歩む
                     山本友一
  箸立ての箸抜きながら塩尻のそば一椀になごみゐたりき
                     岡井 隆
  どんぶりを抱へてだれにも見られずに立蕎麦を食ふ時が
  好きなり               岩田 正