天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

新島襄 終焉の地

大磯にて

 今年のNHK大河ドラマ「八重の桜」を毎週日曜日に見てきたが、毎回の終りに紹介される関係地には、私にとって目新しいところが多い。会津や鹿児島などにもまだ見ていない遺跡がたくさんある。
 ところで新島襄が亡くなった地は大磯だが、その碑「新嶋襄先生終焉之地」が鴫立庵の近くにあるので以前から知っていた。碑の場所には、当時、百足屋(むかでや)旅館があった。明治22年新島襄同志社大学設立運動中に心臓疾患を悪化させて群馬県の前橋で倒れ、知人の薦めで大磯で静養することになる。逗留したのが百足屋旅館(ただし別館の愛松園)であった。だが静養のかいなく、翌明治23年1月23日に48歳の生涯を閉じた。
 毎年、命日の1月23日には、同志社と大磯町のの関係者が集まり、新島襄碑前祭がとり行われるという。これは未だ見たことがない。
 「新嶋襄先生終焉之地」の碑の場所から海岸に出ると、アオバトの飛来で知られる照ケ�啗である。7月から8月が飛来のピークらしいが、今回訪れた9月の末になってもカメラを構えている人たちが多かった。ついでに隣の鴫立庵にも寄った。


     鉄砲宿けやき根方の彼岸花
     秋風や巖の海鵜動かざる
     夕焼けの空斜交ひに五智如来
     笠懸けの松あをあをと秋の風


  県銘菓大磯名物に二つあり西行まんぢゆうと虎子まんぢゆう
  アヲバトの飛来を待てる照ケ崎望遠レンズのカメラが並ぶ
  黒潮の水平線に大島の影かすみたり秋風の立つ
  幹に虚抱きて立てる大けやき鴫立沢に若葉なしたり
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