毛並には、青毛(黒)・栗毛(淡褐色)・葦毛(白に黒、褐色交り)・水青(淡い青色)・白毛などがある。馬の名歌は多く、よく知られている。
鬣をとらへまたがり裸うまを吾嬬(あづま)男の子のあら
なづけする 橘 曙覧
妹がりとしのぶ夜道に乗るときはかひの黒駒かひぞありける
八田知紀
古き牧たてがみ振りてあらはるる駿馬ありやと松にむかひぬ
窪田空穂
夏の風山よりきたり三百の牧の若馬耳吹かれけり
与謝野晶子
しんしんと雪ふるなかにたたずめる馬の眼はまたたきにけり
斎藤茂吉
追ひ越して農用馬車はとほりたりふりかへりつつつきてゆく
仔馬 吉植庄亮