暦で四番目の節気。周知のように太陽が春分点に達して昼夜の時間が等しくなる。3月21日頃に当たる。彼岸中日、春分の日として祝日。
春分のおどけ雀と目覚めけり 星野麦丘人
春分や手を吸ひにくる鯉の口 宇佐美魚目
正午さす春分の日の花時計 松岡ひでたか
木琴の音ひびかせて春分の路地きらきらし木の芽のひかり
坪野哲久
春分の日のねむごろにあたたかき光をあびて木草そよげり
石黒清介
みちのくの彼岸中日昼たけて親のなき子と道につれだつ
岡野弘彦