天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

孔雀草

大船フラワーセンターにて

 北米原産キク科の一年草。長い茎がたくさん枝分かれして多数の花を咲かせるところから、孔雀の尾っぽの羽根に見立てられた。花の色は白が一般的だが、紫やピンクもある。庭や花壇に植えられる。マンジュギク、ハルシャギククジャクシダなどとも呼ばれる。花言葉は 「いつも愉快、ひとめぼれ」。俳句では夏の季語。


     起きぬけにおどけし母や孔雀草  山田みづえ
     絹機を干す機屋あり孔雀草    黒沢宗三郎


  孔雀草春の孔雀が驕り羽のはてよとさけば夏のさびしき
                     金子薫園
  朝雨のすぎにしあとの孔雀草しどろにしげき花の露かも
                      岡 麓
  孔雀草の花穂ゆさゆさ揺らめかせ東京神田神保町行く
                    道浦母都子