人形(2)
人形劇・人形芝居に用いられる人形には、人形の操作方法により、手遣い人形(パペット)、棒遣い人形、糸操り人形(マリオネット)の大きく分けて4種類がある。日本の伝統的な人形劇には文楽(人形浄瑠璃)がある。他に映画(テレビ)人形劇もある。
人形の悲しむさまを遣ふとき黒衣の人の喉仏うごく
江口百代
うつせみの人形遣ひに手を曳かれお鶴は歩まむ百年
のちも 森岡千賀子
群盲とのみ言ひ切れぬデモの中に外相の人形焼きて
叫べる 内田紀満
阿新丸竹につかまり塀越ゆる人形かなし真野の館に
内田一枝
母に抱かれたおぼえない手に人形はつぶれるばかり
抱かれている 鳥海昭子
人形にふとたましひの宿りたるごときめざめよ朝が
来てをり 花山多佳子