天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

クリオネ

NHK−BSのテレビ映像から

 ハダカカメガイ科の一属。巻貝の仲間だが、成長すると完全に貝殻を失う。名前はギリシア神話に登場する文芸の女神たちムーサイの一柱クレイオーに由来する。北極あるいは南極をかこむ寒流域に広く分布。日本でも北海道沿岸の海でハダカカメガイが一年中見られる。幼年期初期には植物プランクトンを濾過して捕食し、成長すると肉食になる。成長したクリオネは飢餓に強く、1年間の絶食にも耐えるという。


  生まれたる孫抱きみれば色白し羅臼の海のクリオネに似て
                     秋葉雄愛