天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

ふくろう(1)

NHK BSテレビの放映画像から

 フクロウ目フクロウ科フクロウ属に分類される猛禽類の一種。スカンジナビア半島からユーラシア大陸北部の帯状地域に広く分布する。日本では全国の低い山の林に棲む留鳥。夜間に行動し主として鼠類を捕食する。なおこれから続く4回の「ふくろう」の記事は、
Wikipedia (http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%A6)を参考にしている。



  山ふかみけぢかき鳥の音はせでもの恐ろしきふくろふ
  の声                  西行


  梟のこゑをしるべに帰るかな夕べをぐらきをかざき
  のさと               香川景樹


  郊外の霧深みかも今鳴くはほろすけほうほう梟のこゑ
                    古泉千樫
  梟よ尾花の谷の月明に鳴きし昔を皆とりかへせ
                   与謝野晶子
  くもり空に灯うつれる町のかたふくろふまねてゆく
  童あり               土屋文明


  わが息のみだるるまでに起きをれば夜をこめて啼く
  ふくろふの声           佐藤佐太郎


  夜のひきあけと思うころおい梟がもっとお金が欲しい
  と鳴けり             石田比呂志