天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

天竜川(1)

天竜川にて

 遠州鉄道で終点の西鹿島へ行き、そこから十分ほど歩くと天竜川の河川敷に出る。梅雨の晴れ間の空に、雲雀が鳴いていた。河川敷がとても広くて、水辺に出ることはかなわなかった。


     天竜川(てんりゆう)の蛇行見下ろす揚雲雀
     梅雨いまだ天竜川をうるほさず
     天竜の渇きいやすか梅雨に入る
     電線に一羽さへづる夕つばめ


  ボール打つテニスコートの河川敷天竜川の水面はとほし