岬(みさき)は、丘・山などの先端部が平地・海・湖などへ突き出したところである。半島や島の最先端部に多い。
樺太丸(旧名:「ヤコバ船」)は、日本海軍(兵部省所管)の運輸船。
紫の葡萄を搬ぶ舟にして夜を風説のごとく発ちゆく
安永蕗子
藪つばきうしほに沁みて空ありきひしひしと船の
あつまる朝(あした) 山中智恵子
冬の岬漕ぎたむ舟にくだちゆくぶあつき闇に貌つつまれぬ
前登志夫
連絡船樺太丸があらはれて気色(けしき)岬(みさき)より
まなこそらさず 橋本徳寿
ゆく水の満ちひろがりも夕なぎて渡船(とせん)を閉づる
鐘の音聞こゆ 大熊長次郎
水筒の水つめかえて船待てば船は恋ほしくひがしより来る
山本友一