天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

MLB3000本安打へ(3)

二塁へ盗塁(NHK-BS1テレビから)

 日本時間7月27日午前、対フィリーズ第二戦に、イチローは五試合ぶりに一番センターで先発した。この日までの4試合はすべてベンチスタートで代打のみ。ヒットは全く出なかった。この日も三打席まで凡打に終った時には、先発してダメな時があるのかと、がっかりしかけていた。しかし8回目のマーリンズの攻撃は、一番イチローから始った。そしてレフト前にきれいにヒット。次いでピッチャーの何度かの牽制球をかいくぐって二塁へみごとに盗塁を決めた。後の打者の安打によりホームに駈けこんで加点に寄与した。しかし翌日のデーゲームは、一度も出番がなかった。
以下に2996本から2997本にするまでの苦しさを詠ってみた。


  悔しさに耐へたる人のまなざしはグラウンドに向き
  揺るがざりけり


  イチローが左打席に立つ時に右前方に「AREA 51」
  イチローの打順がくれば観客は総立ちになり拍手して待つ
  二戦目もベンチ・スタート八回に代打に立ちてセカンドごろに
  三千本まで四本の足踏みに苛立ち始む我ならなくに
  対メッツ第三戦の七回に代打に立ちて空振り三振
  試合ごと代打に立ちてヒット打つこの役割の厳しかりけり
  フィリーズ第一戦も代打にてピッチャーごろにすごすご下がる
  注目の五試合ぶりの先発に一安打して盗塁したり
  先発に一安打して一盗塁2997に球場が湧く
  五打席目ファウルフライに終りしがほがらかに着く
  センターの守備