天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

MLB3000安打達成!!

MLB3000安打の瞬間

 8月6日(日本時間)から、コロラド・ロッキーズとの三回戦が始った。初日の一回戦は、代打で無安打。7日の二回戦で、8回から4番のスタントンの代りに立ち、三塁へツーバウンドのヒットを打った。その後、右翼の守備につくと、幸運にも九回に二打席目が廻ってきた。残念ながらピッチャに捕られ一塁にアウトになった。
 マーリンズ球団広報は、8日の三回戦にイチローが先発出場する、と発表した。その当日、三打席まではノーヒット、四打席目に久しぶりに快音を聞いた。飛球を見て解説者も「行った」とホームランを思ったのだが、三塁打であった。
 日本では駅前で号外が配られた。終戦記念日を迎えるに当り、歴史的な出来事になった。


      対ロッキーズ第一戦
  マイアミの次はコロラド日をおかずエイミーさんはイチローを追ふ
  ICHI-METER 2998 見せながら数字の9を用意して待つ
  十打席ノーヒットなるイチローの十一打席目三球三振
  コロラドに来ても代打の三振にエイミーさんは何か叫びぬ
  イチローは十一打席目も打てず「どうなつてるんだ?!」と我は苛立つ
      対ロッキーズ第二戦
  三塁にツーバウンドせり一塁に懸命に走り内野安打に
  MLB三千安打にあと一本守備につきたり外野右翼に
  MLB三千本目を待ちのぞむ大歓声のクアーズフィールド
  九回の二打席目にはワンバウンド ピッチャーが捕り一塁アウト
      対ロッキーズ第三戦
  四打席目に放ちたる球音に「行った」と叫ぶ新井、大島
  乾きたる打球の音のひびきけり歓声あがるコロラドの空
  MLB三千本目は三塁打ホームランかとわが目疑ふ
  マーリンズのベンチのみんなとび出だし三塁ベースのイチロー囲む
  そこここの観客席に「3000」のパネル掲ぐるクアーズ・フィールド
  走攻守むかしと変はらぬイチローも帽子をとれば頭髪白き
  サングラスかけたる頬に流るるは汗か涙かベンチの席に
  にこやかに米国国歌を吹き終る大スクリーンの海兵隊