天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

蝙蝠(2/2)

webから借用

 翼手目は約980種程が知られているが、その種の数は哺乳類の4分の1に及び、ネズミ目(齧歯類)に次いで大きなグループを形成するという。超音波を用いたエコーロケーションを行うことでよく知られている。種によるが30kHzから100kHzの高周波を出す。


  陽を避けてアーケードゆき木蔭ゆくわれは蝙蝠のごとき孤独に
                    滝沢 亘
  ひらひらと蝙蝠とびて夜に入るけむるがごとく暗くなりつつ
                    鈴木幸輔
  とめどなくくらがりを飛ぶ蝙蝠を仰ぎて飛べぬ蝙蝠われは
                    大西民子
  都市の夜にまぎれゆきたる蝙蝠を思へばうつくし光の迷路
                    日高尭子
  異次元よりはぐれてきたるもののごと蝙蝠の飛ぶたそがれ広場
                   久我田鶴子
  夕空に高く帽子を投げ上げよ蝙蝠がつられて落ちてくるゆゑ
                   花山多佳子