天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

さまざまな直喩(13/13)

おうふう社から

おわりに
直喩の力を意識した最初の俳人が蕪村であり、近代では虚子であった。蕪村は多様な表現を工夫し、虚子は「如」表現の幅を広げた。茅舎、草田男、展宏、裕明たちはそれぞれの信条にもとづいて虚子以上の頻度で直喩を用いた。虚子以降、写生と直喩は離反する関係ではなく、相互支援の関係にあることは、しっかり認識されていた。


参考文献
 (一) 堀信夫監修『芭蕉全句』小学館 
 (二) 藤田真一・清登典子『蕪村全句集』おうふう 
 (三) 丸山一彦校注『一茶俳句集』岩波文庫 
 (四) 高浜虚子選『子規句集』岩波文庫 
 (五) 『高浜虚子集』朝日文庫 
 (六) 『川端茅舎 松本たかし集』朝日文庫 
 (七) 『山口誓子集』朝日文庫 
 (八) 『中村草田男集』朝日文庫
 (九) 『春 川崎展宏全句集』ふらんす堂
 (十) 『田中裕明全句集』 ふらんす堂
 (十一)『夏目漱石句集』永田書房 
 (十二)加藤郁乎編『芥川龍之介俳句集』岩波文庫 
 (十三)正岡子規俳諧大要』岩波書店
 (十四)仁平勝『俳句の射程』富士見書房
 (十五)中村 明『比喩表現辞典』角川書店