天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

蕪村の画賛句(3/11)

  月更(ふけ)て猫も杓子も踊かな     明和七年(55歳)、合作画に蕪村の句

             f:id:amanokakeru:20190303001202j:plain

 「猫も杓子も」は諺で、「誰も彼も、何もかも、一緒くたに」という喩。踊りに浮かれる人々の形容である。
 絵の前書には、「猫は応挙子が戯墨也。しゃくしは蕪村が酔画也」とあり、画は丸山応挙と与謝蕪村の合作で、それに蕪村が句をつけたもの。

[参考]http://www.intweb.co.jp/buson/buson_nenpu.htm