くさまくら旅となりなば山のべに白雲ならぬわれややどらむ
後撰集・伊勢
おぼつかないかになるみの果てならむ行方もしらぬ旅のかなしさ
千載集・源 師仲
旅の世にまた旅寝して草まくら夢のうちにもゆめを見るかな
千載集・慈円
飽かずのみ都にて見し影よりも旅こそ月はあはれなりけれ
山家集・西行
かりそめの別れとけふを思へども今やまことの旅にもあるらむ
新古今集・俊恵
*6月26日にあげたブログ「別れを詠む(3/10)」参照。
幾山河越えさり行かば寂しさの終てなむ国ぞ今日も旅ゆく
若山牧水
*よく知られた牧水の名歌。