2021-12-25 男を詠む(4/4) まぎれなき冬の夜の風くだり来(き)ぬ酔うてさみしき男となるな 紺野寿美 男はもかなしからずや犯されて泣くよろこびは持たず生きゆく 香川 進 *女性は「犯されて泣くよろこび」をもっているとの考え方のようだ。 現代では公然といえる内容ではないだろう。 風を読む一人の男忽忙(そそくさ)と立去りてより枯野晴れたり 筑波杏明 男とは夏の緊張 直行の意志そのものの青茎の葦 道浦母都子 *男の性格の比喩表現。直感的に分かりやすい。 をのこなるからだの仕組みに作られきその偶然より生き始めにき 浜田蝶二郎 枯野