天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2016-09-29から1日間の記事一覧

雲のうた(27)

春の雲の続きである。来嶋靖夫と辺見じゅんは、歌の形も心情も似ているようだ。鎌倉千和の歌で、「昼寝して」いるであろう主語は、雲である。「春楡のこずゑ」にかかって見える白雲からの想像である。 春の雲見て帰り来し臥床にて痺れの戻る如くゐたりき 相…