天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2017-02-21から1日間の記事一覧

天空のうた(6)

西行の歌は、他の情景歌と比べると心情が濃くにじむ。西行の特徴がよく出ている。末尾は神祇歌。よって三笠の山に榊葉を挿し始めたのは神である。 雲にうつる日影の色もうすくなりぬ花の光の夕ばえの空 藤原為顕『玉葉集』 野も山もひとつにしらむ雪の色にう…