天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2017-04-05から1日間の記事一覧

雪の詩情 (2/2)

戦後の「雪」には、敗戦による屈折と内省から単純でないものが加わり、暗示的・象徴的な面が現れる。 白きうさぎ雪の山より出でて来て殺されたれば眼を 開き居り 斎藤 史 季語の本意は連歌の時代に盛んに議論されたが、里村紹巴(『至宝抄』)は、それを都人…